3年位前の事です。新聞の求人欄に年齢不詳、簡単な仕事とありました。求人を出していたのは、東京の会社でした。わたしも64歳で子供は手を離れ、年金生活となっていました。
少しアルバイト的な仕事があればなあと思っていました。電話をかけてみました。仕事の内容は、年金機構の仕事でした。年金機構が入札したうえで、何社かに委託されていた仕事でした。
個人経営の会社を訪問して、5人以上の会社であれば、年金をかけなくてはいけないので、人数の確認とすでに年金を納めておられる場合はその番号を聞いてくる。留守の場合3回訪問し、3回共留守の場合は、年金機構からのパンフレットを入れて、スマートホンに座標入りの画像を写すというものでした。
東京の会社の電話に出て説明をされた方は穏やかで、印象がとても良かったです。この会社と業務委託をし、仕事は自分の家の近辺、希望の地域で出来るという内容でした。この年金の仕事を委託された、大阪の会社で説明を受けて、スマートフォンを借りて、仕事にはいる内容です。調査が出来た件数分は東京の会社にファックスで送信し、報酬は東京の会社から支払われるという、少しややこしかったです。
まづは、大阪の会社の説明会に行きました。交通費は支給です。当日は東京の会社の社長さんも来ておられました。穏やかそうで優しそうな人でした。
求人に応募し説明会に来ていた人は結構、年配の人が多かったです。スマホは無理そうな人もいました。若そうな人も沢山おられました。私の横になった人は30歳代結婚されている人でした。報酬は1件につき1000円の報酬で1人で20~60件程担当し(自分の希望が言えます)2月頃~~4月の初旬に完了という条件でした。普通に聞けばいい仕事です。
説明会で貰った担当先が車で行けばすぐの所でしたが、私は自転車でいける範囲がよかったので、担当先の変更は出来ないかと電話しました。その時は私の家の近くは決定していました。書類やスマホを預かって帰っていましたので、大阪の会社に送り返しました。
その後2週間位してからに東京の会社から、自転車で行ける所で担当して欲しいと連絡がありました。また、種類一式を大阪の会社から、送ってもらいました。1ヶ月程度で96件の調査です。報酬は96000円です。主婦のバイトではいい方です。
東京の会社と業務委託の書類を交わし、車を使用した場合はガソリン費も出る内容でした。年金関係の仕事なので、報酬は、きちんと、支払って貰えると思っていました。子供は反対でした。年金関連の訪問調査なので、嫌な思いをするのではと、心配していました。
一番近い所から、調査を初めました。私が年配の女性であることが相手の人の警戒心を持たせなかった、気がします。調査よりも帰ってきてから書類を書き、ファックスで送信。画像をスマートフォンで送信。その作業は時間がかかりました。書いて送信した書類は報酬をもらうまで、整理して、保管しました。
96件中2件のみ、少し不満げな人がいたくらいで、危険とか、怒られるとかはまったくなくて、年代が同じ方々は話も合い、時間がたつのを忘れる程でした。その中には仕事終了後仲良くなった人もありました。4月の初めには全部終了しました。後は報酬を待つだけです。
最初の報酬は5月に4万2千円でした。全部の仕事をクリアしているのに、半分程でした。東京の会社に連絡し金額について、聞いてみました。チェックが終わった分の報酬らしかったです。残りは7月に支払うという返事でした。7月は4万円の支払いでした。残りはいつ支払いか返事が出来ないと連絡がありました。
何度か東京の会社に連絡をとり私の仕事に不備がない事を説明しましたが。支配日は決まらないのいってんばりでした。何か変だと感じました。大阪の方の会社の担当の方に連絡をいれると。東京の会社と大阪の会社がもめているらしく、弁護士さんを入れて話合っているようでした。
7月から11月頃まで東京の会社からは連絡なしです。私は労働基準局に相談にいきましたが。業務委託の未払い報酬は管轄が違うので、受け付けられないと言われました。普通の会社員を退職し結婚、その後、ずっ~と専業主婦の私は何も知らないで仕事をしていました。どうしようと、考えました。
私の未払い金額は少しでした。説明会のときにいた人達の中には、半分も支払われてない人もいたようでした。金額も大きく、きっと困っているだろうと思いましたが、誰も連絡先がわかりません。
私が東京の会社から、残りの報酬を支払ってもらおうと、手段を考えました。テレビの憤懣本舗に申し込みましたが、返事はありませんでした。ネットで相談出来そうなところを捜しました。
全国で2つの相談窓口が開設されていました。私は大阪府なので、大阪の所だけ書きます。
(1)下請けかけこみ寺(中小企業庁の委託事業)
(公財)大阪産業新興機構 TEL~06-6748-1144
0120-418-618
(2)公正取引委員会近畿中国四国事務所 下請課 大阪合同庁舎第4号館
TEL~06-6941-2176
両方に連絡してみました。2の方は対応はしてもらえますが、とても時間がかかるようでした。1の方にも連絡しました。
かけこみ寺の方でした。人数が多く金額も多ければ、東京の会社の管轄の簡易裁判所に訴えることも出来るようでしたが、1人で金額も少ないので他の方法という事で電話で対応してくださった方の独り言として、方法を教えてもらいました。
聞いた方法を実行しました。効果がありました。12月に残りを振り込むという連絡があり無事に振り込まれました。説明会の時の人々にも知って貰える事を期待して、初めてネットでブログを作成し発信しました。見てもらえるかどうかは、わかりません。でも、一人でも気がついてくれたらという思いでした。
もう3年前の事なのでブログのほうの年金の部分は削除しました。似たような事例はあるようです。バイトなどで仕事をする人もいると思います。業務委託とはどのようなものなのかを調べてみました。
業務委託
業務委託は、「委任契約」「請負契約」と2つの契約形態があります。
委任契約
(1)委任契約とは業務の処理で納品物や成果物はなく、その業務自体が対価となる契約です。委託された仕事を行なえば、成果の如何を問わず契約を果たした事になる。
請負契約
(2)請負契約とは仕事で一定の成果を挙げることを前提として結ばれる業務委託です。請け負った内容に対する納品物、成果物が対価となります。
業務委託のメリット
自分の得意分野の仕事のみをする事ができる。実力や努力によっては高収入が期待できる
デメリット
会社に雇用される労働者ではなく独立した事業主のため、労働基準局など労働者を保護する法律の適用外になる。税金等の申告も自分でしなくてはいけません。トラブルも自分で対処しなくてはいけない。
定常的に仕事があるとはかぎらない。
業務委託契約でも請負契約でも、「どんな業務であるか」「いつまでか」「報酬はいくらか」の3つをまず確認をして契約などをしてください。
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